モカシンテレグラフ

日記・雑記 料理とバイク旅の話が多め。NZ思い出話も時々

車を押した話

なんだか急に、日記を読んでいただく方が増えた。はてブアルゴリズム的何かがあるのかな?なにはともあれ、見てくれる人、読んでくれる人がいるなんて大変ありがたいことですし、嬉しいことです。ありがとう。

 

さて。ちょっと前の話だけど、久しぶりに車を押した。そこそこ流れる左右1車線ずつ県道レベルの道で初老のおじさんの軽トラが動かなくなって道の真ん中で止まってる。おじさん、運転席にいるまま、どこかに電話連絡してるんだけど、いろいろな意味で危ない(追突の危険もあるし、車の流れは止まっちゃって溢れてるし、誘導なしの勝手な交互通行になってるし)。なので、「このままだと危ないからさ、俺が押すからとりあえず(眼の前の)スーパーの駐車場入れようか」ということで車を押して移動完了(軽トラで良かった。押すよ!っていって重くて動かなかったら切ないから…)。おじさんも、知り合いのガソリンスタンドに連絡がついて、すぐ来てくれるってってことで、いろいろ事なきを得た。よかった。

 

NZにいる時は結構な頻度で車を押してた。当時はまだNZの車って、日本で退役した車(8万キロand/or10年超え)が輸入されて「新車」くらいの扱いだった(今はもうNZでも本物の新車がバンバン走ってる)。だから、20~30万キロの車とかざらで、当然路上で止まってしまうこともよくある。そうすると、そこかしこから人が「ワーッ」と湧いてくる。ほんとに湧いてくる。「大丈夫か?とりあえずそこの酒屋の駐車場まで押すから」ということで歩いてる人、付近を走ってる車、とりあえず気づいた人がみんな駆け寄ってくる。想像してみて欲しい、オールブラックスみたいなやつらが5,6人で押すシーン。ある程度の傾斜や段差なんて全く関係ないよね。なんなら車の性能より凄いかも(それは言い過ぎ)。

 

で、移動完了すると、全員やってやった感、充実の笑顔で解散。この文化がほんとに好きで、自分もエンコに出会うと喜々として車から駆け下りてオールブラックスの一員になっていた。

 

一事が万事、こういう感じが多いのであの国が好き。「困ってるんだから(そして俺はそれを助けられるんだから)助けるよね、そりゃあ」という、なんていうのかな、決して親切の押し売りでもなく、自然体の助け合いというか。

 

今はほんとに車は壊れなくなったよなーと思いながら、久しぶりにオールブラックスごっこ(一人だけど)をしたな、という話。