モカシンテレグラフ

日記・雑記 料理とバイク旅の話が多め。NZ思い出話も時々

NZでのウォーキング

少し戻って2月のNZ話。好きなエリアを散歩(ウォーキング)してきた話。

 

オークランド西部、ワイタケレ(Waitakere)というエリアに行ってウォーキングをしてきた。オークランド中心から車で30分前後の距離なのだけど、The NZっぽい森の中を歩けるので非常に良い、おすすめのエリア。大きめのカウリも見ることができるし。

 

メジャーなウォーキングコースの前に、結局行ったことのなかったダムを見に行ってみた。ワイタケレ・ダム。Waitakere Reservoir Carpark側に停めて歩いていったけど、後で行くウォーキングコースからも支線でダムにアクセスできた模様。そっちのほうがおすすめかも。自分が行った側からだとずっと舗装路で、ダム管理用の道を散歩することになっていた。それも全然悪くないけれども。

 

入口にはこんな感じで足裏消毒設備。NZ&マオリ文化的にアイコニックなカウリという木があるんだけれど、これが伝染病によって危機的状況にあって、人間の入出による感染拡大を防ぐために設置されている。ので、ちゃんと消毒してから入る。靴の足の裏の泥を落として、消毒スプレーをかける。

 

細くて静かな道をひたすら下る、下る(ということは、後でひたすら登るんだよな…)。

 

ダムの説明書き。ダム到着。思っているよりはずいぶんと立派だった。

 

ダムの上を歩いて渡れる。向こうから数人、人が歩いてきてた。みんな引き返していく。ウォーキングコースからのアクセスなのだろう。ともあれ、なかなかの眺め。

 

ダムの下側にも降りて行けた。

 

かつて使われていたトロッコ線路。その先がダムの下部。そこから山の下の方の眺め。

 

 

ダムの位置はこちら

Waitakere Reservoir Carparkの位置はこちら

 

駐車場に戻って(汗びっしょり)、ウォーキングコース(ウォーキングトラック)へ移動。カスケード・カウリ ウォーキングトラック。車で駐車場までアクセスするんだけど途中がダートで、更にゴルフ場の中を通っていく感じ。この辺だと1,2番にメジャーなトラックじゃないかな。トイレもたくさん設置されているし。平日の昼間だけど、様々な人が訪れていた。さまざまというのは目的がということ。日々日課の軽い散歩の人、しっかり強めの運動の人、観光の人などなど。

 

NZはここだけじゃなくて、本当にウォーキングトラックの整備が凄い。必要なところはしっかりと木道が整備されてるし、ルートの道しるべ、所要時間とか、国や人の規模から見るとTooMuchなくらいしっかりしてる。それだけ人々のウォーキング需要が高い証拠だと思う。このトラックはオークランド近郊だから高需要だけど、すっごい田舎の日に数人使うのか?というような場所のトラックも、どこもしっかりと整備されている印象。贅沢なことだ。

 

ということで、ウォーキング。マオリオブジェ。以前はなかったと記憶している。ここでも足裏消毒は必須。地面路と木道と。

 

NZ的シダ植物も見ることができる。ジュラシック・パークみたい。こちらが本来のNZの植生で、みんながイメージする牧歌的な風景は白人が入植して、牧歌的にしたからなわけで(彼らはすぐに牧草地にして、そして鱒を放す)。そうそう、どこまでほんとか、ジュラシック・パークのロケ地候補になっていたらしい。ロケーションバッチリ&英語圏だから、格好の場所だったんだろう。ただ、自然を売りにしているNZだから、ロケによる環境ダメージを嫌って辞退したんだとかなんだとか。

 

 

NZの各種ロゴに使われているシルバーファーン(だと思う。違うかな、本物はもっとフサフサした白だっけかな)。他のシダは葉の裏も緑だけど、シルバーファーンは裏側が白い(だからシルバー)。ほんとかどうかわからないけど、こちらに来て聞く定番の話としては、マオリ達はこの葉っぱを折って裏返して白い方を表向きにして道標として行き、帰りが夜になっても月明かりでこのシルバーファーンがよく光って、夜道も無事に帰ってこれる、らしい。ヘンゼルとグレーテルみたいな話だね。

 

ウォーキングコース、途中で工事中で行き止まり箇所。こういうところがおしゃれ。ただ単に「通行止め」とフェンスを置くんじゃなくて、通せんぼした上にそれをベンチにしてある。ちょうど、カウリが見えるところにある分岐の一つが工事中。ここのカウリを見て引き返す予定だったので、特に困ることもなく。

 

カウリの木を臨む。ど真っすぐな木。マオリ文化では神聖な木。見ての通りど真っすぐ、しかも硬く丈夫で防虫・防腐・防水性に優れているので、これを見つけた白人は、それはもう切って切ってきりまくった。ちょうどいい若木はそのまま船のマストになる、そうでなくても製材すれば真っ直ぐな板になる、そりゃ切られないわけがない。ということで例に漏れずカウリの森は殆どなくなってしまった。現存する最古のカウリは北島の北部にある。実測ができないので(穴開けるわけにもいかないし)推定だけれど樹齢1200~2500年ではないかとのこと。それから見れば、この写真のカウリは若者もいいところかな?こちらは推定何歳って書いてあったっけかな。ちょっと忘れてしまった。数百年といったところかな。

 

久しぶりのNZウォーキング満喫できた。Waitakereはオークランド中心からのアクセスが楽なのでおすすめです。初めての場合はとりあえずビジターセンターに行くのがいいよ。

 

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