モカシンテレグラフ

日記・雑記 料理とバイク旅の話が多め。NZ思い出話も時々

魚の干物 カマスと黒ムツ

スーパーで安くてよい魚を見つけたので、また干物を作ってみることにした。

 

カマスと黒ムツ。これで1000円ピッタリくらいかな。

 

 

 

幼少から、自分で釣って捌いて料理してと育ってきているので、丸の魚をさばくことは全く苦にならないし、(素人レベルだけど)まあ上手にできる方だと思う。でも、キッチンのシンクに鱗が飛び散ったり、匂いがいつまでも残るのはやっぱり好きじゃないので(好きな人はいないだろう)、スーパーでエラ・ワタ・鱗は落としてきてもらう(近所のスーパーは無料でやってくれる。今はそういうスーパー多いよね)。ただ、いろいろ雑なんだよね… 腹のさき方とか、めちゃ斜めに、何なら身まで切っちゃったり… だからいつも頼もうか自分でやろうか迷っちゃう。スーパーの作業場を貸してくれるのが一番うれしいのだけれど… 今日は干物なので、まあいいことにして、エラ・ワタ・鱗をお願いしてきた(手間としては全く変わらないだろうに、どうしてこういう仕上がりになるのかが不思議。文句とかじゃなくて。むしろ立派なことだと思う、無料でここまでやってくれるのは。「ただたんに下手なだけじゃない」とは家人の言)。

 

ささっと開く。すでに腹を切られているので腹開き。関西・関東で腹開き・背開きの好みがある模様。「ハラキリ」を連想されるので関東(江戸)では背開きが好まれる、なんてのは漁師・釣り人あたりでの口伝。うなぎと一緒かな。真偽の程は分からない。ただ、魚種によって(ようは魚の物理的な形によって)背開きのほうがつっぱらない、腹開きのほうがつっぱらないというのはあるので、そこが一番大事じゃないかなと、個人的には思う。

 

 

黒ムツは思っているより身が緩かったかな。脂は程よい感じ。塩水できれいに洗ってから、10%塩水に1時間漬ける(結果としてはもう少し甘塩か、時間を短くしても良かったかも。小ぶり・薄い魚だったから)。魚洗う時はいらない歯ブラシが重宝する。

 

夕方から干して、一夜干し。ほんとは日中、おひさまのもとで干したかったんだけど、作業を始めた時間的に結果、一夜干しとなった。せっかく寒い時期だから、気兼ねなく天日に干したかった。でも、とりあえず惚れ惚れするできとなった。

 

そして、「ささやかな人間だな、自分って」とつくづく思う。だって1000円の小魚をわざわざ手間を掛けて干物にして喜々として。

 

早速、夕食に両方焼いてみる。どちらも良い出来。味の雰囲気的にカマスは朝食にぴったり、夜は黒ムツ、という感じであろうか。干物なのでワインじゃなくて日本酒で。

 

この他にも、心行くまで料理をして脳みそも随分スッキリ、豊かな時間を過ごせた。あ、魚の干物は簡単なのでオススメ。いろいろ面倒だったら、切り身の魚を買ってきて漬け込み&干しだけすればいいと思う。切り身案は今度試そうと思っている。