モカシンテレグラフ

日記・雑記 料理とバイク旅の話が多め。NZ思い出話も時々

NZ滞在中の食事たち03

滞在先の友人宅はパートナーとパートナーの両親も同居。お母さんが、これまたご飯をずっと作ってくれる。お母さんはラオスの人なので東南アジア料理が毎日出てくる。そっち系の料理が大好きな自分にはこれまた天国のよう。特に自分はライスヌードル系の料理が好きで、それを知ったお母さんがしょっちゅうヌードルを作ってくれた。

 

 

牛骨、八角、シナモンでとったスープはとても優しい味。日本人には良く馴染むと思う。そこに肉団子や牛肉をのせて、もやしをのせて、コリアンダーものせる。正直、もうこの時点で麺としては十分完成で美味しいが、そこは流石に本場?の人。生のチリの輪切りをちらし、辛いニョクマムみたいなものをひとたらし(これがほんとに辛い。多分、ニョクマム、ごま油あたりの合わせ調味料にチリを漬け込んでおいたんじゃないかな)。あと、この「フォーボー」の素を好みの量すくって溶いて完成。よく混ぜていただく。最高に美味しい!

 

こちらは汁なし混ぜそば系。きゅうりやレタスの千切りもたっぷりでヘルシー。汁なしカレー肉炒め(これも結構辛い)をのせて、フライドオニオンもかけて、そしてミント。このミントで「あ、東南アジア!」という味になる。画竜点睛的な。

 

こちらは同じ牛肉麺だけど、子供(友人のパートナー)が作ったもの。同じようなものだけど、各所がお母さんより繊細な作り。のっける牛肉の火加減とかとても繊細。ただ、こちらはあくまで趣味的で気が向いた時に時間をかけて作っているもの。母さんは毎日作らなければいけないから手間と質のトレードオフをいいバランスでしているわけで、さすが「母さん」。

 

写真が麺ばかりに偏ってしまったけど、他にもタイカレーっぽいものやスパイシーな野菜炒め、パッタイ風のものなど、毎日東南アジア料理レストランで食事しているようで最高だった(ただ、先の友人の料理も、それこそ各々がてんでに作るので、いつもそれぞれ食べさせてもらっていたので、しっかりと体重が増えて帰ってきた) 。

 

因みに友人は普通にキィウィなので、辛さ耐性がゼロ。西洋カルチャーで育つからなのか、人種的に先天的にそうなのか。ともかく、友人は辛いメニューの時は食べられない。

 

さらに続く。

 

 

NZ滞在中の食事たち02

今滞在は友人宅に居候。今滞在というか、毎回だけれども。そんな友人はここのところ、レシピ付き食材宅配サービスを利用しているとのこと。日本のオイシックスみたいなやつ。NZでは3~4社ほどあるとのことで、その中のWoop!というサービスを利用している。こんな感じ。Woopはメニューの分野が選べたり、分量が1人前から行ける点がいいそうで。

 

日本だとこういったサービスが回るのはよく分かるのだけれど(人口密集具合とか宅配やインフラの整備され加減とか)、NZでこのサービスができるのは結構すごいことだと思った。NZというか、多分オークランドメイン、あとは一部の密集地のみだろうけど。現在、オークランドは市町村統合の末、かなり広大なエリアがオークランド市となった。滞在させてもらってる友人宅も、所謂オークランドの中心地からは車で1時間以上かかる場所。しかも、家の近くは道が未舗装路のエリア。こんなところまでも配達してくれるのがすごい(それなりに値段もすると思うけど)。

 

で、このサービスは週単位でフレキシブルに人数も変えられるので、滞在中は2人前にしてくれて、毎晩食事を出してくれてた。結構洒落た感じで、鶏、豚、牛、羊がローテーションでメニューに入っていた。メニューそのものも少しオリエンタルやメディテレニアンなニュアンスも入っていておしゃれで、そして結構美味しい。外国にありがちなどぎつい味の濃さもなく。

  

 (ライスは独自オプション)

 

栄養バランス的には独自でライス等を食べないと炭水化物が少なめな気もしたけど、なかなか美味しいし、所謂外食よりは断然ヘルシーだった。あと、こういうサービスは、箱を開けて、さてメニューは何かな?という楽しさもあるし、生活を豊かにするという点ではとても良いと思う。

 

そうそう、滞在中、最初の方はあすけんをちゃんとつけてたんだけど、西洋にいると、やはり栄養バランス的に脂質が飛び抜けて高い傾向になる。かといって、タンパク質摂れているかというとさほどでもない(炭水化物は全然届かない)。地域・文化で出てくる食事の栄養バランスの傾向が明確にわかって大変面白かった。問題点がわかっているけれど、改善できないのは辛いところだったけれど(食事提供波状攻撃で自炊する余地がまったくなかったから)。

 

さらに続く。

NZ滞在中の食事たち01

今回の滞在、3週間中、ほぼ自炊する機会がなかった。友人宅に滞在で、家にいる時は基本食事が出てきた。料理する身としては自炊もしたいのだけれど、まあ出先だからそれは贅沢というもの。ご飯が出てくるなんて大変ありがたいお話。感謝感謝。

 

その他、外出時はいろいろ外食で。よくNZはどんな料理がでるの?って聞かれるけれど、一言で答えるのはなかなか難しい。移民国家なので、非常に多種多様な人種がひしめいている。なので市街地では本当にいろんな国の料理を手にすることができる。基本は英国系の国なので、昔は本当に味覚の砂漠じゃないけれど、マッシュポテトにソーセージに豆、のようなイメージだったけど、今はむしろそういう食事に出会うほうが難しいんじゃないかな。

 

あと、マオリ文化推しのNZなので、観光的な意味合いでは「ハンギ」というマオリの食事文化というか調理法というかがある。火山の地熱を利用、地面に穴をほったらそれが蒸釜になるという感じで、そこにじゃがいもや人参、鶏なんかを入れて蒸して食べる、みたいなやつ。ただ、これも、みんながやってるかというと、マオリショーをやっているところでセットになっている食事、という感じで全く一般的ではない。歴史的にマオリを先人とし、その伝統文化という意味では元祖「NZ」料理といえなくもないけど、そういうことを聞かれてるわけでもないし。

 

そんな中でも、トラディショナルな英国系NZのファストフード・ジャンクフード、まず、ミートパイ。ミンスパイとステイクパイとが一般的だろうか。ミンスパイはひき肉、ステイクパイはゴロっとしたステーキ(とは程遠い?)肉、それらをグレービーソースでグチャッと煮込んだ具材を詰めたパイ。どんな小さな街でもあるベーカリー&フィッシンチップ屋、ガソリンスタンド、カフェなど色んなところで買える。あと、スーパーの日配や冷凍にもある。自分のお気に入りはステイク&チーズ。

 

 

それから、もう一つトラディショナル、フィッシンチップ。フィッシンチップ屋は揚げ物屋なので、他にもいろいろズラーッと揚げ物のメニューが長いのが普通。ナゲットとか、ソーセージ、オイスター、あと最近は冷食で中華とかインドの食べ物もたくさんあるから、揚餃子、揚げ春巻き、カレー風味の揚げ物とか。それから、バーガーを売っているのも普通。今回は、フィッシュ(スナッパー=鯛)、チップス、それからチーズバーガー。友人おすすめの店だけに、揚げ加減が抜群。バーガーももっとジャンクをイメージしていたけど、めちゃくちゃフレッシュ。出てくるものの質は、店により本当に千差万別。

 

 

パイもフィッシンチップも、昔は「安くてカロリードカッと摂れる、腹膨れる」食事の代表だったけど、随分と洒落て、そして高いものになってきた。全体的に物価の高騰がすごいんだけれど、元が安かったものはなんとなく感じるギャップがすごい。ともあれ、トラディショナルを満喫!

 

そうそう、昔は安かったシリーズだと、20年前は牛タンがヤバかった。まるまる1本、3ドル。当時のレートだと1本180円くらい。若くて金のない時だからめちゃくちゃお世話になった。その後、日本の牛タン需要にこの手つかず?の地も発見されて、10年くらいまえで、キロ20ドルくらいだったかな?そして全く精査してない、個人の感想だが、今は、多分、もう国内では売らないんじゃないかな。対外の方が断然高値だろうしね。

 

長くなったので、続きはまた次回へ。

 

羊国から戻った

ニュージーランドから戻った。夏から冬へ逆戻り。急激な変化に体がついてこれるかなと思ったけど、もう冬ではない気もする、思ってるほどこたえない。

 

そうそう、表題のようにNZは羊のイメージ強いけど、羊はどんどん減っている。そのうちそんな話もしたい。

 

さて、また11時間のフライトで日本へ戻った。

 

成田着陸、家に戻る前にその足で御茶ノ水へ。たまたまいろいろタイミングが合ったので、友人と会って一杯やりましょうということになって。最近オープンしたばかりのお店、キールズバーさん。美味しいビールが飲める店(御茶ノ水の店舗が最近オープンしたばかり)。帰国後すぐに日本のビールを堪能できて幸せこの上ない。

 

流石に深酒はせず、あっさりめでお開きにして帰宅。あー、やっぱり我が家の我がベッドが一番だー!(これを言うため、感じるために旅をしているようなもの的な話を村上春樹がどこかで書いていたと思う)

 

先の記事で書いた通り、ブログのネタ帳自体はすっかり溜まってしまっている。慣れた書斎に戻ったので少しずつ消化していきたい。

「老い」に対してできること

書きたいことはたくさんあるのだけど、いかんせん出先なので、ノートパソコンの画面だけだとパソコンに向かうのが億劫になってしまう、特に目が(高解像度ゲーミング14インチなので表示もめちゃ細かくなってしまう。表示倍率挙げて対処してるけど)。これも老い故か。

 

また日本に戻ってから、色々と書くとして、簡単に一言日記、雑記か。

 

ここのところ、どんどん老いていくことを体感している。周りから見れば(たぶん)まだ若い部類なので「またまたー」と、冗談半分に捉えられることが多い。まあ、だいたいその場ではそのまま軽いノリで世間話で終わる。でも、ポイントは世間一般的に実年齢が若いか歳かはほとんど意味がなく、自分の若い時と今の差異がどんどん大きくなっていること、そしてそれを体感・認識することを言いたいわけである。

 

老いていくことへの物理的な準備はいろいろと計画立ててこなしていくとして、なんとなく思い立った、思想的ソフトウェア的な行き着きは、老いに対して自分が(あるいは人類が)できるアプローチは「さみしい老人」になるか「さみしくない老人」になるかの二択に集約されるのではなかろうかということ。アプローチと言うか、認識とそれに対しての努力というか。自分はできれば後者を目指したいので、その努力(自己を顧みる、戒めるとか)を強くしていきたいと思う。

 

ここのところ、自分の感情コントロールができてないなと思うことが多々有って、それを認識してから、上記のような考えが頭の中に湧いてきた。感情コントロールができないというか、コントロールすることを面倒くさいと思うようになった。簡単に言えば広義でのわがままになったというか。広義のわがままに至った理由の一つは、エモーショナルな話ではなく、人生の残り時間が現実的に視野に入ってきて、「残り時間の大切さを重視する=些末なことを我慢している場合ではない」理論のようなものが働いているからだと思う。でも、これは行きすぎれは当然、本当の単なる「わがままでめんどくさい人間」になるわけで、その諸々の思考が一巡した結果として、上記の話に至った。

 

全然、一言じゃなかったな。

NZのワイナリーを訪問

NZはオークランドの西側、Kumeuエリアにあるウエストブルック ワイナリーを訪問。観光ではなく仕事。なので初訪問ではなく、キャッチアップ・ミーティング。今回の渡航の本題の一つ。通常は毎年少なくとも1回は来ていたのだけれど、コロナにより3,4年ぶりに。

 

ふと振り返ると訪問時は曇っているときが多かった記憶。今回は天気に愛された。

 

 

たくさんの樽。ワインが詰まって育っているところ。だいたい赤ワインが詰まってる。ピノ・ノワール、マルベック、シラー。あと白でシャルドネが少々。

 

ステンレスの醸造タンク。近代のフレッシュな白ワインが作れるようになった要因の大きな一つ、ステンレスタンク(温度管理が容易で、低温で発酵を維持できる)。でっかいタンク。高さは5メートル超。今や各国どこでも当たり前なステンレスタンクだけれど、最初の頃はNZは一日の長があったらしい。というのも酪農王国NZは牛乳の生産規模も莫大で、そのため巨大なステンレスタンク群というのがもとから身近だった故、ワイン醸造への巨大ステンレスタンク(というか大小様々のタンク)導入のハードルが他の国より格段に低かったという話もある。

 

こちらのワイナリーはぶどう畑を含む庭を自由に散策して、勝手にピクニックしてもいい感じになっている。敷物をひいて、お弁当(西洋なのでお弁当って感じじゃないけど)広げて、セラードアで冷えたワインを買ってきて(グラスも貸してくれる)楽しむということができて、非常に豊か。最近は週末オンリーでピザやおつまみプラッターの提供もして、軽いレストランのような感じで食べるところもオープンしている(夏は毎日やってるぽい)。

 

 

メインのワイン醸造家(日本酒で言えば杜氏さん)、ジェームスと倉庫でテイスティングしながらここ数年の全般的な状況とワインそのものと、随分と長く話し込んでもらった。ワインじゃない世間話的なところで、とても共感できる話ができて、それだけで今回の渡航は価値のあるものだった。曰く「まず自分がいつもハッピーに振る舞う。そうすることで相手もハッピーに巻き込み、それがどんどん伝搬し、みんなハッピーになって、世界全部ハッピーになる(美味しいワイン飲めばハッピーになるし)」、すごくざっくり意訳・要約するとそんな感じのことを言っていた。非常にNZっぽいし、とても共感できる。

 

海外が手軽になったとはいえ、物理的に9000kmも離れているNZに来るということは、やはりそれなりに大変で、だから、みんなに来てもらいたいけれども厳しいだろうから、紹介ムービーのようなものを撮影したので、ぜひ見てもらって雰囲気だけでも感じてもらえれば幸い(3分ほど)。

https://youtu.be/1tarWFl1eZk

 

カフェでブランチ

先の記事に書いた通り、ニュージーランドはカフェ、カフェ、アンド、カフェ文化。コーヒーを出すだけでカフェじゃないっぽいカフェから、おしゃれなカフェ、キッチンカーなどさまざま。とりあえず食事をするのはカフェになる事が多い。

 

週末のブランチにカフェに来た。おしゃれな方のカフェ。French Rendez-vous Restaurant。久しぶりの友人と、ブランチでもと、お誘いを頂いて。タカプナ、ププケ湖畔にあるカフェ。私は始めての来訪。いつからやってるのかね、なんて話をしてて、Web上でのフィードバックみたいのを見ると2012年には既にレビューが付いてるとのことなので、まだ自分もいた頃にはもうあったらしい。自分の住んでいたエリアとはかなり遠いとはいえ、これくらいのいいクウォリティのカフェだったらもう少し有名になっていても良さそうなものなのに。

 

カフェそのものもいいし、ロケーションも大変良い。一極集中、どんどんどんどんにぎやかになるオークランドエリア、そして、一つ輪の外へ、一つ輪の外へとどんどん賑やかさが拡大の一途。タカプナエリアもすっかりにぎやかになり、ほとんど訪れなくなったエリアの一つ。にぎやかというか、渋滞と駐車事情に辟易としてしまう、というのが本当のところなんだけど。そんな、タカプナエリアとはとても思えない静けさ。こんな場所があったんだなーとびっくり。

 

フランス風コンセプトなのでガレットが売りの一つのよう。せっかくなので、ではガレットを。スモークサーモンを添えたガレット(メニュー名は「ミルフォード」。他のメニューも名前がみんな地名になっていて楽しい。どストレートに「パリ」とか、いろいろ)。友人二人は更にデザートクレープまで… シェアだぜってことで味見だけしたけどお腹いっぱい。案の定、二人も結局残してたけど…

 

ポンプハウスってことで、ヒストリックプレイスになっているのかな?
(と思ったら、シアター、劇場?だった)

 

ププケ湖畔(Lake Pupuke)。レーシングSAP?見たいのとかサーフスキーとかいろいろ出てた。


カフェはこちら。
French Rendez-vous Restaurant

おすすめです。