モカシンテレグラフ

日記・雑記 料理とバイク旅の話が多め。NZ思い出話も時々

セロー225 ヘッドOH

セロー225、エンジンからの異音が大きい気がして、分解・確認・OHを予定していたけど、テネレがあって乗るほうが忙しくて、つい1年以上放置してしまっていたが、それに着手して、完了した。3月くらいからぼちぼちでやって5月末に完成。その間も作業が手間取ったというより、テネレを乗り回して甘えていたからと言うのが、遅れの原因。まあ仕事じゃないので、気の乗った時に楽しくやるのが一番。

 

どんな異音かというと、文字での説明なはなかなか難しいのだけれど、高音ノイズで回転数依存。よくあるのはカムチェーンのノイズなのだけれど、これではない(手動のテンショナーを取り付けてワザとノイズを出したりして、違うことを確認、状況切り分け済み)。

 

部位的にはカムシャフト回りなきがする。潤滑不良で出るような音かなと想像。ということで、動くバイクはテネレがあるので、楽しみながら分解開始。古いバイクだし距離もそれなりだから(45000kmくらい)、やりだしたらきりがないのはわかっているので、色々割り切って今回はカムシャフト回りのみと決めて着手。潤滑不良を疑っているので、本当はオイルポンプアッシー交換もしたいのだけれど、まずはヘッドをやって状況を見てからという方針に。常々、オイル循環チェックのボルトから出てくるオイルの勢いが弱い気もしている。ただ、これは新品の頃を見ていないのでなんとも言えない。

 

セロー225は、メンテナンスが楽だな。エンジン降ろさずに余裕でヘッドを外せる。ということでまずはヘッド取り外し。うーん、燃焼室もガビガビ。

 

 

カムシャフトを外す。簡単な治具で引き抜く。予想に反してこちらはあっけなく抜けた。カムシャフトはきれいなものだ。

 

 

そして、一番怪しいと睨んでいたカムシャフトの軸受。単なるアルミのカラー何だけれど。目視でも手で触っても、結構な偏摩耗。あと、いつまで経ってもオイル交換の度にアルミ粉みたいなものが必ず混じってるなーと不思議に思っていたけど、多分この部品が主原因じゃないのかな。そして、設計上、定期交換を前提にしてるのかね、多分。枯れたバイク、セロー225、ファインチューン?流用チューン?が色々確立されていて、この軸受もボールベアリングに変更するメニューが確立されている。が、今回はあっちもこっちも変えてしまうと、原因特定ができなくなるし、レースに使うわけでもなく現状困っていないので、こちらはそのまま指定部品交換にとどめておく。

 

カムシャフトに比べて、ほとほと困ったのはロッカーアームシャフトの引き抜き。いろいろなブログを参考にすると、ここまで硬くて困ってる感じは見受けなかったのだが… 最初はカムシャフト同様、簡単な自作治具でネジで引き抜こうとしたけれど全く刃が立たず。治具としたプレートが曲がったり、これ以上力をかけるとヘッドが歪むかなと思ったり。仕方がないので、純正のSST、スライディングのウエイトハンマーを購入。特にインテークの噛み込みがすごかった。これはネジ込みで外れるような生易しいものじゃなく、インパクティに力をかけないとだめだろうなという感じだった。ともあれ、無事引き抜くことができた。ヘッドを乗せたまま引き抜きやってる人もお見かけしたが、自分のところでは、ヘッドおろして、一番座りのいい体制でやらないと取れないだろうなと言う感じだった。(写真はEX側のシャフト)

 

 

抜いたロッカーアームシャフト。IN側は指でなぞってでもわかるくらい偏摩耗してる。もとからシャフトとロッカーアームの作用軸線?がこの様にオフセットになっていて、スタビライジングのバネもついているから、もちろん摩耗するようにはなっているんだけれども。ロッカーアームシャフトも両側交換。ロッカーアームは現況と価格を鑑みて交換せず、再利用。

 

 

思ってたところが、狙った通り摩耗していたのでここらへんを交換するだけでいいかなとも持ったけど、経験?楽しみ?として、バルブ交換もすることに。

 

続く。