モカシンテレグラフ

日記・雑記 料理とバイク旅の話が多め。NZ思い出話も時々

テネレ700の前輪にアナキーアドベンチャー入れた

GO/ST5060の後半から前輪の片減り(ブロック間の偏摩耗、それを表す単語があったはず)が酷くなり、振動・ハンドル振れともにかなりのものになったので、帰宅後、タイヤ交換を計画。結果から言うと表題の通り、ミシュランのアナキーアドベンチャーを選択した。今の自分の使い方には最高の選択だったと思う。

 

現行は前後ともにシンコーのブロックタイヤE804・E805が入ってる。後ろはまだ山があるので今回は前輪のみ交換。

 

これまでのタイヤ歴は

前後 スコーピオンラリーSTR(新車装着タイヤ)

前をシンコーE804に変更(Fスコーピオン8800kmほど走った)

後をシンコーE805 に変更(Rスコーピオン15200kmほど走った)

前輪を変更したい← 今ここ(E804、8000kmほど走った)

 

うちのテネレは基本的には舗装路でのツーリングに使用することが殆んど。ただし、今シーズンは機会があれば鹿沼・木霊の森やクロスミッション・仁礼フリーライドをテネレで走ってみようと考えていたので前後ともシンコーのブロックタイヤを入れていた。他の理由としてシンコーは圧倒的なコスパ。めちゃくちゃお安い(フロント7400円、リヤ13000円。2023年購入当時)。因みにリヤはラジアルじゃなくてバイアス。だが全く問題ない。さらに他の理由としてはやっぱりシルエットとしてゴツいブロックの方がバイクに合っている。さらにさらに、ツーリングの途中で砂利道になっても安心(お守り代わり。だって、そんなに派手にかっ飛ばすわけでもないから。トコトコ林道トレール走りしかしてない)。

 

かわりに出てくるオンロードでのデメリットも承知の上でのブロックタイヤチョイスだった。主なデメリットは

ただ、デメリットもそんなに気にならずに16000kmほど走った(前輪ラリーSTRと前輪E804の合計)。ロードノイズは、メットが安物であったり諸々で、風切り音の方が強くあまり気になったことはない。振動も下道走る分にはまあこんなものかなー程度。腰高感も無理なコーナリングはしないので怖いと感じたことは一度もなかった(グリップ力不足も感じたことがない)。唯一、高速走行時は巡航速度を落とすことになるけれども、これもまあ許容範囲。90~100km巡航で大人しく走ればまあ、という感じ。十分である。あとは高速走行時のタイヤの減りが気になって精神衛生上良くないかな、程度。あとシンコーは雨天時に滑るという評価が多いそうだが、基本雨では走らない、雨の場合はより慎重に無理をしない走り、だったので怖いという場面には遭遇しなかった(ゆっくり、慎重 → 交通の流れを阻害するほどゆっくりとかではないよ、念のために)。

 

タイヤの減りに関しては、あるいはブロックタイヤ当たり前話なのかもしれないが、セローの時もテネレでも、夏の路面温度が高い時の高速巡航を行うと顕著に減っていったと思う。

 

とはいえ、シンコーE804の寿命短かったようで実は知らぬ間に8000km走っていて、十分なライフだったので、次もE804でもいいなと思っていた。安いから例え寿命が短くて5~6000kmでも十分、と思っていたけどラリーSTRと同じだけ走ったんじゃあ、こりゃもう凄い、と。

 

ただ、他方でバイク寿命を考えた時にタイヤ交換なんて100回も200回もあるわけじゃなくて、それこそ数える程度の(バイクの)生涯イベント、折角なので違うタイヤと思い物色をした。最近流行りのブロックタイヤなんかも考えたけど(MOTOZとか)、ガラッと違うものということでオン寄りタイヤのミシュラン アナキーアドベンチャーに決定。値段もそんなに張らない(アナキーアドベ前輪13000円だった)、BMWのGS純正タイヤである、あたりが決めて(因みに各タイヤ、価格はすべて通販、タイヤ単体。前輪は手組み、後輪は友人のところでチェンジ)。

 

よせばいいのに手組み。でも、まあ前輪は比較的容易。後輪はやろうとは思わない(硬すぎる)。

 

交換して走行してみたが、これがとても良いフィーリング。上質なシルキーフィーリング(ブロックタイヤと比べてるんだから、当たり前といえば当たり前だが)。まずは試走300km(うち200km高速)。130kmで休憩時はまだヒゲが全員健在、300km終了時でようやっと真ん中のヒゲがいなくなる程度のヒゲの強さ(≒ライフの長さ、でいいのかな)。

 

高速での実用状況の比較(FシンコーとFアナキーアドベ)。下の話は仮の話、あくまで仮にの想定の話で(めんどくさい世になったよね)

  • Fシンコー

90~100km/hで巡航(フィーリングとして、ゴーっと感は否めないがまあいける)、追い越し時120km/hあたりの運用。150km/hくらいでかなりのハンドル振れ、スポットで出すならいいが巡航は怖い、という感じ。

 

120km/h巡航でも快適。基本的にはどこまで行ってもゴーっと感は現れない。120からのさらなる追い越し時で150km/hあたりまで出してもタイヤやハンドリング的な面では全く怖みがない(そこからは空気抵抗的なところが出てくるけど、それはまあ仕方が無い)。一般にはギア比的にも175km/h前後が最高速と言われているテネレ700だけれども、そこまで問題なく行けそうな感じ。

 

舗装路のコーナーリングでの倒し込みもオンバイクに乗っているような非常に素直な感じ。これに関してはタイヤのプロファイル(断面の曲率とか円率とか)がかなりのウエイトで関わってくるから、一概にブロック・非ブロックの差だけではないにせよ。

 

では、未舗装路はどうかということで、簡単な砂利道に行ってみた。御荷鉾スーパー林道上野村側、トンネル・オン・トンネルの前後辺り。それなりにガレているところもある道。最初に正規空気圧2.2で走ってみて、途中で1.6にして走った。いずれにしても自分の未舗装路ペースは本当にトコトコ、散歩ペースなので、(知ってたけど)アドベで全く問題ない。素人ながらに1.6に落としたほうが、格段に安心感が増した(グリップ力がと言うより、過剰な跳ね上げ感がなくなることでの安心感が大きいと思う。何度も言う通りグリップ云々というほど速度は出ていない)。未舗装路、ほんのちょっとの試走ではあるけど自分の場合は前輪アドベで問題ないと思った。

 

ということで、長くなったけれど、前輪をアナキーアドベンチャーに変えて5~600kmほど走ったけれど、今の自分の用途・走り方には最適な選択だった。付け加えるなら、現在後輪がシンコー。次回も後輪はシンコーを入れようかと思ってる。後輪シンコーでの舗装路走行での不満・不快感は、前輪シンコーほど感じず、自分のような素人未舗装路走行+ソロツー者の場合、あらゆる路面でもその場から脱出できるトラクションが必要なので、前輪アドベ、後輪シンコー、これが最適解なのではないかという考えに至った(今のところ)。あとはアドベのタイヤ寿命がどうなるか。これは今後また書いてみようと思う。

 

タイヤ物色時に、テネレ700にアナキーアドベンチャーを装着した事例を探したけれど、そんなに多くはヒットしなかったので、どなたかの足しになれば幸いと思い書き出してみた。