モカシンテレグラフ

日記・雑記 料理とバイク旅の話が多め。NZ思い出話も時々

バイク旅 GO/ST 5060を走ってきた その6 (ゴール)

その5からの続き。9/28。早朝に快活を出発、本日はCP R ライチョウを目指すが、その前に寄り道。近くに未舗装路があるようなので、そちらへ。#81 てるなのさんのおすすめポイント、日本中心の標を目指す。標そのものよりも道中の未舗装路を散歩しに。諏訪湖畔を走って山の中へ。

 

住宅街のようなところを通ったりして砂利道入口。朝霧、あるいは雲中で少しウエットだがトコトコ散歩にはちょうどよい未舗装路。たまにはテネレに未舗装路成分を補給しないと本格ミドルオフの名が廃る。まあ素人のトコトコペースだが。早朝の未舗装路をソロで走ってると入山前と後ととの安全連絡を何処かにしておくほうがいいな(例えばSNSとかに)、などという考えが頭をよぎる。山歩きの入山届のような役割で。ちょっと前に「行方不明」と「(法的に確定の)死亡」の場合の社会的な扱いの違いについてのついーとを見たもので。自分の場合は保険が適用されるかどうかくらいだけど、サラリーマンの場合、行方不明だと随分困りそうだったから。そのついーとがどれくらい信憑性があるかは裏を取ってないけど、なるほど仕組み的にはそうなるだろうなとは思った。気になる人はググってみて。ともあれ、ソロでの林道は何かあった時に発見されない可能性が極めて高いので、自分も色々気にするし、最大限気をつけている。皆さんも留意して楽しんで欲しい。その他、孤高のソリストではない旨とかを延々と動画には喋って残している。動画も編集しないと。

 

ということで無事、日本中心の標。ご覧の通り、雲の中。五里霧中。記念撮影して、そそくさと再出発。ここはあくまで立ち寄りなのでね。ということで、CP R、川上村方面を目指す。ルート的にはここを降りて、八ヶ岳をぐるっと南回りで行く。鉢巻道路→八ヶ岳高原ライン→国141→八ヶ岳まきばラインという感じ。これだと殆んど国道を通らない。

 

ひまわり迷路?少し盛りを過ぎているけれどきれい。鉢巻道路上だったかな。

 

八ヶ岳まきばライン上のすすき。なかなか見事。

 

CP R、廃バス到着。朝10時前後、高原野菜の出荷で戦場のような川上村。川上村の平常運行だけど。じゃまにならないように廃バスの先に停めてCP処理。まあいつもながらよくこんな目標物を探してくるね、運営は。この廃バスは特に趣があってよかった。

 

運転席に乗り込むのは無理なのでスマホを差し入れて撮影、メーター確認。初期のクイズは3桁だったそうで。ご覧の通り、鳥の糞?で一桁見えづらくなってしまった故、現行は2桁になっていた。無事CP処理をして、次のCPはついにスタートCPでもあるY ヤマガラ。もう一個くらいあるかなと思ったけど、ここR ライチョウで終わりだった。

 

まだ時間に余裕があるので地図を見て、気ままに寄り道。意味もなく山々を目指しながら南下。南アルプス林道、芦安温泉方面へ。全く知らないで行ったのだけど、なるほど山岳のメッカのようで、自家用車進入の規制が段階的にかかっていた。

 

本日は林道探索・登山が目的ではないので、程よいところで温泉場をぐるっと一周して戻る。突如現れたスノーシェッドジャングルが凄かった。きつい傾斜地にこんなジャングルまで拵えて、これでもかとへばりつくように形成している集落が圧巻だった。生物としての人間の意地、厳しい自然への挑戦、そんなものを感じられる場所。偶然に訪れたけど、よく印象に残った場所の一つとなった。

 

そのまま山伝いに、以前のラウンド(Bigfootだったっけ?)のCP、中野の棚田へも回ってみる。途中、不意に現れた「南アルプス立沼マウンテンバイクパーク」。こんなところがあるんだな。

 

そして棚田。天気もよく富士山も見えた。ちょうど稲刈りは終わって、盛りは過ぎていた。さあ、これでゴールを目指そう。

 

そして、ついにゴール!日の高いうちにゴールができた。総距離1737km。リザルト出るまで、これがよく走ったほうなのか控えめなのかはわからないけど、寄り道をほとんどしていないので標準的な距離であろう(後日リザルト発表、実走で11位。まあでも、だいたいみんなおんなじ感じ)。まだまだ日が高いので余裕を持って帰路につける。このちょっぴりの時間的余裕が非常に豊かな気分。

 

4日ぶりに野菜をたっぷりのつまみと9%で乾杯!家に帰って「やっぱりなんだかんだ言って我が家が一番だなー」というために人は旅に出る的なことを村上春樹作品(エッセイの方かな?)のどこかにあったよなと、旅から帰るたびに思う。

 

結局「その6」まで続いたGO/ST 5060の記録はこれにて完結。淡々と走ったつもりだったけれど、こうして振り返ってみると色々あったなと思うし、それが200人分あったんだと考えると、なかなか凄いことだよね。走った皆さん、運営の皆さん、自分、お疲れ様でした。