モカシンテレグラフ

日記・雑記 料理とバイク旅の話が多め。NZ思い出話も時々

バイク旅 浜松・滋賀・和歌山 その3

明けてWhyKumanoさんを出発。相変わらず猛暑。前日、海岸線はお腹いっぱい走ったので本日は熊野の山を分け入りながら紀伊半島西側、海南市にある鈴木屋敷をめざす。

 

こちら鈴木屋敷、中世から続く由緒正しい鈴木家の家屋だった。122代続いて昭和17年に途絶えてしまい、そこから空き家となり崩壊しつつあったものを日本全国の鈴木さんたちその他の有志により修復・復元され2023年4月よりついに一般公開開始。詳しくはググってみてください。全国に多い味名字としての鈴木の歴史なんかも掘り下げるとなかなか面白い。何を隠そう私も鈴木さん。バイクはヤマハだけど…

 

 

高速のインターから現場へ行く道が初見にはちょっと分かりづらく、結果正規ルートと逆のめちゃくちゃ狭い民家からのアプローチとなってしまった(バイクだからいいけど)。正規ルートだと手前にちゃんとした駐車場がある(この日は断りを入れたら快く屋敷前に止めさせてもらえた。見ての通り狭いので通常は駐車場を使おう)。

 

ちょうど地元ガイドの方がいて、とても詳しく説明が聞けてラッキー。鈴木ルーツについては調べてた通りのお話だった。武家屋敷なので入り口が3つあって、その人の格によって使う入り口が分けられてたらしい。一番格の高い入り口が正面のもの。当時であれば徳川家、あるいは皇室あたりのみが使った入り口だそうで(家主も使わない。家主は2番めの入り口を使用)。復元後はなんと、まだ誰も正式には使用していないとのこと(2023年7月時点)。完成にあたって和歌山県知事が来て、正門の使用を促されたが辞退したとのこと。それから、修復に当たって多大な協力をされた鈴木修会長も使用を辞退したとのこと。こうなると天皇陛下くらいしか使用しないのではなかろうか(あるいは当世ならば陛下もご辞退されるのではなかろうか)。大変満足の鈴木屋敷訪問だった。また来たい。

 

無事目的をすべて果たしたので、猛暑・酷暑ということもあり、サクッと移動、本日も滋賀、ファームステイ近江さんを目指す。途中で塩分補給。紀の川の上りSA。和歌山ラーメンとしらす丼のセット。これはなかなかお値打ちだった。しらすが予想よりしっかりたっぷり。

 

 

初琵琶湖、大橋も渡った。少し琵琶湖畔を堪能してから宿へ。本日は宿から一番近いスーパー(魚屋さん系スーパー)。ここも大変素晴らしかった。これまたバイク&一人旅なので困っちゃう。魚もだけど、惣菜もみな美味しそうだった。ランチはスーパーで食事もできるとのこと。

 

 

そして勝手知ったるファームステイ近江さんで一人宴。もう少し涼しかったら、バーベキュー的な設備をお借りして外飲みが捗りそうなのだけれど、いかんせん(蒸し)暑い過ぎて断念。

 

そして翌日、帰路の途中に友人にご挨拶。20年ぶりくらい?お互い変わらずということで。昨今はSNSがあるから久しぶり感もあまりなく(良くも悪くも)。

 

 

そして華麗に夕立を避けながら無事帰宅。大変充実の旅だった。

死ぬまでにリストが消化できてよかった。以上、バイク旅 浜松・滋賀・和歌山、完結。