モカシンテレグラフ

日記・雑記 料理とバイク旅の話が多め。NZ思い出話も時々

羊国から戻った

ニュージーランドから戻った。夏から冬へ逆戻り。急激な変化に体がついてこれるかなと思ったけど、もう冬ではない気もする、思ってるほどこたえない。

 

そうそう、表題のようにNZは羊のイメージ強いけど、羊はどんどん減っている。そのうちそんな話もしたい。

 

さて、また11時間のフライトで日本へ戻った。

 

成田着陸、家に戻る前にその足で御茶ノ水へ。たまたまいろいろタイミングが合ったので、友人と会って一杯やりましょうということになって。最近オープンしたばかりのお店、キールズバーさん。美味しいビールが飲める店(御茶ノ水の店舗が最近オープンしたばかり)。帰国後すぐに日本のビールを堪能できて幸せこの上ない。

 

流石に深酒はせず、あっさりめでお開きにして帰宅。あー、やっぱり我が家の我がベッドが一番だー!(これを言うため、感じるために旅をしているようなもの的な話を村上春樹がどこかで書いていたと思う)

 

先の記事で書いた通り、ブログのネタ帳自体はすっかり溜まってしまっている。慣れた書斎に戻ったので少しずつ消化していきたい。

「老い」に対してできること

書きたいことはたくさんあるのだけど、いかんせん出先なので、ノートパソコンの画面だけだとパソコンに向かうのが億劫になってしまう、特に目が(高解像度ゲーミング14インチなので表示もめちゃ細かくなってしまう。表示倍率挙げて対処してるけど)。これも老い故か。

 

また日本に戻ってから、色々と書くとして、簡単に一言日記、雑記か。

 

ここのところ、どんどん老いていくことを体感している。周りから見れば(たぶん)まだ若い部類なので「またまたー」と、冗談半分に捉えられることが多い。まあ、だいたいその場ではそのまま軽いノリで世間話で終わる。でも、ポイントは世間一般的に実年齢が若いか歳かはほとんど意味がなく、自分の若い時と今の差異がどんどん大きくなっていること、そしてそれを体感・認識することを言いたいわけである。

 

老いていくことへの物理的な準備はいろいろと計画立ててこなしていくとして、なんとなく思い立った、思想的ソフトウェア的な行き着きは、老いに対して自分が(あるいは人類が)できるアプローチは「さみしい老人」になるか「さみしくない老人」になるかの二択に集約されるのではなかろうかということ。アプローチと言うか、認識とそれに対しての努力というか。自分はできれば後者を目指したいので、その努力(自己を顧みる、戒めるとか)を強くしていきたいと思う。

 

ここのところ、自分の感情コントロールができてないなと思うことが多々有って、それを認識してから、上記のような考えが頭の中に湧いてきた。感情コントロールができないというか、コントロールすることを面倒くさいと思うようになった。簡単に言えば広義でのわがままになったというか。広義のわがままに至った理由の一つは、エモーショナルな話ではなく、人生の残り時間が現実的に視野に入ってきて、「残り時間の大切さを重視する=些末なことを我慢している場合ではない」理論のようなものが働いているからだと思う。でも、これは行きすぎれは当然、本当の単なる「わがままでめんどくさい人間」になるわけで、その諸々の思考が一巡した結果として、上記の話に至った。

 

全然、一言じゃなかったな。

NZのワイナリーを訪問

NZはオークランドの西側、Kumeuエリアにあるウエストブルック ワイナリーを訪問。観光ではなく仕事。なので初訪問ではなく、キャッチアップ・ミーティング。今回の渡航の本題の一つ。通常は毎年少なくとも1回は来ていたのだけれど、コロナにより3,4年ぶりに。

 

ふと振り返ると訪問時は曇っているときが多かった記憶。今回は天気に愛された。

 

 

たくさんの樽。ワインが詰まって育っているところ。だいたい赤ワインが詰まってる。ピノ・ノワール、マルベック、シラー。あと白でシャルドネが少々。

 

ステンレスの醸造タンク。近代のフレッシュな白ワインが作れるようになった要因の大きな一つ、ステンレスタンク(温度管理が容易で、低温で発酵を維持できる)。でっかいタンク。高さは5メートル超。今や各国どこでも当たり前なステンレスタンクだけれど、最初の頃はNZは一日の長があったらしい。というのも酪農王国NZは牛乳の生産規模も莫大で、そのため巨大なステンレスタンク群というのがもとから身近だった故、ワイン醸造への巨大ステンレスタンク(というか大小様々のタンク)導入のハードルが他の国より格段に低かったという話もある。

 

こちらのワイナリーはぶどう畑を含む庭を自由に散策して、勝手にピクニックしてもいい感じになっている。敷物をひいて、お弁当(西洋なのでお弁当って感じじゃないけど)広げて、セラードアで冷えたワインを買ってきて(グラスも貸してくれる)楽しむということができて、非常に豊か。最近は週末オンリーでピザやおつまみプラッターの提供もして、軽いレストランのような感じで食べるところもオープンしている(夏は毎日やってるぽい)。

 

 

メインのワイン醸造家(日本酒で言えば杜氏さん)、ジェームスと倉庫でテイスティングしながらここ数年の全般的な状況とワインそのものと、随分と長く話し込んでもらった。ワインじゃない世間話的なところで、とても共感できる話ができて、それだけで今回の渡航は価値のあるものだった。曰く「まず自分がいつもハッピーに振る舞う。そうすることで相手もハッピーに巻き込み、それがどんどん伝搬し、みんなハッピーになって、世界全部ハッピーになる(美味しいワイン飲めばハッピーになるし)」、すごくざっくり意訳・要約するとそんな感じのことを言っていた。非常にNZっぽいし、とても共感できる。

 

海外が手軽になったとはいえ、物理的に9000kmも離れているNZに来るということは、やはりそれなりに大変で、だから、みんなに来てもらいたいけれども厳しいだろうから、紹介ムービーのようなものを撮影したので、ぜひ見てもらって雰囲気だけでも感じてもらえれば幸い(3分ほど)。

https://youtu.be/1tarWFl1eZk

 

カフェでブランチ

先の記事に書いた通り、ニュージーランドはカフェ、カフェ、アンド、カフェ文化。コーヒーを出すだけでカフェじゃないっぽいカフェから、おしゃれなカフェ、キッチンカーなどさまざま。とりあえず食事をするのはカフェになる事が多い。

 

週末のブランチにカフェに来た。おしゃれな方のカフェ。French Rendez-vous Restaurant。久しぶりの友人と、ブランチでもと、お誘いを頂いて。タカプナ、ププケ湖畔にあるカフェ。私は始めての来訪。いつからやってるのかね、なんて話をしてて、Web上でのフィードバックみたいのを見ると2012年には既にレビューが付いてるとのことなので、まだ自分もいた頃にはもうあったらしい。自分の住んでいたエリアとはかなり遠いとはいえ、これくらいのいいクウォリティのカフェだったらもう少し有名になっていても良さそうなものなのに。

 

カフェそのものもいいし、ロケーションも大変良い。一極集中、どんどんどんどんにぎやかになるオークランドエリア、そして、一つ輪の外へ、一つ輪の外へとどんどん賑やかさが拡大の一途。タカプナエリアもすっかりにぎやかになり、ほとんど訪れなくなったエリアの一つ。にぎやかというか、渋滞と駐車事情に辟易としてしまう、というのが本当のところなんだけど。そんな、タカプナエリアとはとても思えない静けさ。こんな場所があったんだなーとびっくり。

 

フランス風コンセプトなのでガレットが売りの一つのよう。せっかくなので、ではガレットを。スモークサーモンを添えたガレット(メニュー名は「ミルフォード」。他のメニューも名前がみんな地名になっていて楽しい。どストレートに「パリ」とか、いろいろ)。友人二人は更にデザートクレープまで… シェアだぜってことで味見だけしたけどお腹いっぱい。案の定、二人も結局残してたけど…

 

ポンプハウスってことで、ヒストリックプレイスになっているのかな?
(と思ったら、シアター、劇場?だった)

 

ププケ湖畔(Lake Pupuke)。レーシングSAP?見たいのとかサーフスキーとかいろいろ出てた。


カフェはこちら。
French Rendez-vous Restaurant

おすすめです。

NZは紫外線が強い

NZは紫外線が強いことで有名。東京の7倍とか9倍とか、様々な数字が飛び交っているが、とりあえず、強いことは確か。南極に近いので、オゾンホールの影響で強いという話らしい。そういえば、住んでいる頃はテレビの天気予報やNZヘラルド(新聞)に天気図なんかと同じ感じでオゾンホールの様子も情報として扱っていたけれど、今はどうなんだろう(多分見ないと思う。住んでる時も最後の方は見た記憶がない。まあ記憶はあやふやだけれども)。

 

そんなわけで、スキンキャンサー、皮膚がん予防へのアプローチは日本以上に本気で、特に子どもたちへのUVケアは常識中の常識、夏でも冬でもしっかり日焼け止めを塗る。なので、スーパーの日焼け止めコーナーもなかなか充実している。すっかり用意し忘れたので、スーパーで入手。ハンドクリームより若干緩いくらいの粘度。もちは日本の安い定番の日焼け止めの方が断然もつと思う。昔は気にしなかったけど、最近は顔のシミがきになるので(シミというか、半分老人斑か?と思う)。

 

9000km、11時間、ニュージーランドへ

先の記事の通り、ニュージーランドに来ている。コロナ前までは1年に一度くらいの頻度で来ていたNZ。そこから飛ぶので実に4年ぶりになるだろうか。仕事の関係もあったりで定期的に来ていた(ワインの輸入その他)。

 

ざっくりとNZ渡航の基本情報など(ググればすぐ出るけれども)。日本から約9000km離れていて、直行便で約11時間。時差は+3時間(夏時間+4時間)。只今夏時間なので日本の6時でNZは10時。南半球にある国なので季節は日本と逆。2/15に到着していて、ただいま季節は夏。

 

人口520万、国土は日本の75%くらいだったかな。横浜・川崎だけの人口が日本全国に散らばってる感じかな?日本に比べるとかなりの疎な人口密度。一番大きい都市はオークランド(160万人、相当な一極集中)、首都はウェーリントン(オーストラリアのシドニーがでかいけど、首都はキャンベラと同じ図式)英語圏で車は左側通行右ハンドル、日本と一緒(というか英国式)。ラグビーと羊が有名。マオリという先住の人々がいて、マオリ文化を国の売りとしてアピールしている(白人・マオリで完全に調和がうまくいっているというわけでは、当然ないが、他の国のそういうのよりはマシな方だと思う)。農業(酪農含む)と観光が産業の2台柱。

 

通貨はNZドル、現在90円前後、かなりの円安が進んでいる。物価もかなり高い(物価とレートを混同する人が多数だが、別物。もちろん関係はするけれどもイコールではないよ)。

 

カフェがめちゃくちゃ多い。共倒れしないか心配、といか競争激戦だから実際浮き沈み激しい。長く残ってる店は他とは違う何かがある証拠だろう(決して味だけではなくて)。コーヒーは基本エスプレッソ系。お店で日本のようなドリップ(フィルタード)は皆無。みんなほんとにカフェでよくコーヒーを買う・飲む。所謂エスプレッソをショートブラック、それをお湯で少し伸ばしたもの(あるいはお湯を添えてくれるので自分で好きに伸ばしたもの)をロングブラック(写真)といっている。本当のエスプレッソ用語になるとロングブラックの定義(とかアメリカーノの定義とか)はこの限りではないけど(気になる人はググって)、店側も客もそこまでこだわってないのでNZならこの認識で問題ない。エスプレッソそのものよりもフラットホワイトというメニューのほうがNZ(固有の呼称)メニューとしては有名だろう。

 

思いつくままにサラッと書いても、けっこうになった。書けばまだまだいくらでも出てくるけれど、まずは一旦こんなくらいで。

 

久方ぶりに羊の国へ

久しぶりに、NZに行ってくる。COVID以来だから実に4年ぶりだろうか。約11時間のフライト。空港までもちょっとした旅行。成田って遠いよね。次の日記やポッドキャストは彼の地からとなる予定。

 

「次の交信地は地平線のはるか彼方、4500レン…」

うろ覚えだけれど。