モカシンテレグラフ

日記・雑記 料理とバイク旅の話が多め。NZ思い出話も時々

NZ滞在中の食事たち05(というか釣り)

今滞在中、昔住んでた時の釣り仲間に釣りにも連れて行ってもらった。海況が今ひとつなので、ほんとにボートランプからでて5分の湾内でアジ釣り。

 

食料としてのNZの魚事情。日本人の感覚での「魚」はほぼ手に入らない、日本人が思っている店で売っている「魚」の質のものは。スーパーでも魚屋でもそれらを「購入」することはほぼ無理と思ってもらっていいと思う(以下、私のケース、私の主観による。でもみんな同意するはず)。もちろん、魚は売っているがみんな死んだ魚の眼をしている魚たちばかり(失礼)。加熱調理が前提だし、生で食べる習慣もないし、(肉に対して)たぶん魚にそこまでの興味もないからだろう、特に西洋人は。だから、日本人が思っているクオリティ(鮮度)からだいぶ落ちるものばかり。刺し身を食べたいと思えば特に入手は困難。

 

そこで、釣りである。ないものは自分でなんとかする精神がこの国で生きていくうえでは大変重要(どこでもそうか)。なので私は釣りに出る(出てた)。レクリエーション・ファンフィッシングというより自給自足のために漁のような意味合いが強い。もちろん、他の多くの人はレクリエーション要素のほうが強い。もとから自給自足思考(あるいは広義でのDIY思考)が強かったので、釣りそのもの、それから釣った魚を美味しく食べられることもさることながら、食料を調達してきたぞという充足感が非常に大きく、精神的にも非常に健康的な生活だった。

 

前置きが長くなってしまったけれど、本題。釣りに出た。Half Moon Bayのパブリックボートランプから出港。ここは街の中心地にあるボートランプなのでいつもならとんでもない渋滞が起きるのだが、海況が思わしくないおかげでスムーズに出発できた。

 

未明のハーフムーンベイ。5分で釣り場に到着。普通はみんな、このへんでは釣りはしない。

 

 

せいぜい2時間くらいと思って、釣り糸を垂れる。小鯛の猛攻にあうも、なんとか大きいサイズのアジを10匹くらい釣った。今日はこのあと、同行中の友人とともに別の家族の家にお邪魔してバーベキューをする予定なので、そこでみんなでちょっとアジの刺身も食べられたらば、という感じ。そうそう、バーベキュー大国の一つであるNZだけれど、日本人が思っているバーベキューとはちょっと作法も違うんだけれど、そんな話もまた今度詳しく書きたい。

 

 

ちょっと大きめの鯛、キーパーサイズ(規定サイズ以上)かな?と思ったけど、あと2センチほど足りず…

 

 

NZの魚釣りのレギュレーション(魚種毎のサイズ、釣っていい数等)は非常に厳格に決められていて、破るとしっかりと厳しい処罰を受ける。この辺が日本の御為ごかしと違って大変よろしい。NZの釣事情なんかもまた別の機会に書きたいな。

 

潮の流れも釣りに適さなくなってきたし、十分なお土産も確保できたので早々に帰投。ランプもガラガラ。そもそも、海況が良ければここからは出港しないしね。我々はこんな感じの小舟。ディンギークラスといえばいいかな(これで12フィート。自分は10フィートを使ってた)。他の多くの人たちは、所謂、皆さんがイメージする「プレジャーボート」で来てる。25フィート以上の。

 

 

ということで、立派なアジを刺し身でいただき、日本風の作法で七輪バーベキューを楽しんで、やりたいことリストを無事消化。しばらくご無沙汰だったみんなともたくさん話してキャッチアップできた(それでもまだまだ喋りたりなかったけど)。

 

 

NZ話はまだ続く。