毎年ついついスタートが遅くなってしまうけれど、今年もまたトマトの水耕を開始してる。6月の初めから。かなり遅い。本当は4月くらいから始めたいんだけど、水耕システム自体を改良したかったので、何やかやの日曜大工作業で今年も遅くなった(去年に至ってはバイク乗るのが忙しくてやらなかったし)。
前回(一昨年)からの変更点。
- 台で高さを上げた(その下に水槽を置きたかった)
- 塩ビパーツのチーズ(T字継ぎ手)使用をやめてパイプに直穴にした
- 水槽の大きさアップ(現在120L)
- 水の入出力口を変更
- 根詰まり防ぐために防根透水シートで暗渠様のものを入れた(これが一番でかい)
- ハウスの遮光をした(これもでかい)
一年開けて、調べてみると根詰まり対策として防根透水シートを使う方法にたどり着いた。この件に関しては数件確認できたので安定した、枯れた技術となってるみたい。1~2年でやっぱり進歩するもんだと思ったが、参考にしたブログの日付はかなり昔のもの。ただ単に一昨年やった時にはたどり着けなかっただけのようだ。
それから、遮光なしのハウスだと温度が上がりすぎてしまうので天井はすべて遮光をかけた。それでも7,8月は日の出日の入り時の日射(特に日の入)ではが焼けているようなので妻面にも遮光を施した。
運用してしっかりとトマトが育ち、前回だと確実に根で水の循環が阻害されるであろう状況でもスタート時と全く遜色ない水の循環が確認できている。防根透水シート暗渠様々である(運用開始前に写真を取らなかったので、手仕舞いになった時にまた写真を取ろうと思う)。
すくすく育つ。
今年は品種バラバラ、8種植えてみた。
- フルティカ(中玉)
- レッドオーレ(中玉)
- アマゾン(中玉?)
- りんか(大玉)
- 桃太郎(大玉)
- 桃太郎ゴールド(大玉)
- ルネッサンス(大玉)
- パルト(大玉)
しっかりと木が育っている状態だと蒸散がすごく、1日で20~40Lの水がなくなる。葉を落として蒸散をコントロールするべきなのか。それから、高温障害の一旦なのか果実上部(ヘタ周り)の緑が消えないロットがある(前回から引き続きの症状)。あとヘタ直下の身がどうしても枝化するというか、固くなる。路地栽培の症例での原因・対処は一応認識してはいるのだが、どうもそれとは別の、もっと根本要因がある気がする。
あとは、先に書いた通り、蒸散量が多く、120Lに対してしょっちゅう40L前後の水の変動があるということは、溶液濃度(EC)が乱高下していることになるので、当然いい影響はないよなとは思っている。それが主原因かわからないが、裂果も多く発生してる(特にルネッサンス)。水が減る→濃度上がる→浸透圧の関係で水を吸い上げられなくなる→水を足して濃度を戻す→一気に水を吸えるようになる→一気に果実に水が回り膨張する→裂果する、という流れがあるのではないかと考えている。蒸散量を減らす(のがいいのか悪いのかを調べる)、水槽をもっと巨大にする、あたりの考慮の必要がある。
その他、現在の循環スケジュールやシステムは相当に雑のままなので、これらをきっちりと作り上げたいとは思っている(M5Stickを使っているので、ポテンシャルは無限大なのだが、いかんせん重い腰が上がらない…)。
でも、なんだかんだで、食べるのには困らないくらいに収穫できてきている。
品種違いで育ててるので利きトマトができて楽しい。個人的にはルネッサンスが一番のお気に入り。形もとんがり型でかわいいし。
脇芽をかいて、それを挿し芽して次ロットとして育苗中。脇芽の挿し芽でも遜色なくゼロスタートになるのかな?並行して念の為に種まき&育苗もしようかなとも思っている。
で、防根透水シートに言及してるブログのポインタを掲載しようと思ってググってたら別のブログが引っかかってきた。「塩ビパイプ、水耕栽培、鉛」問題。なるほど、そういう事になってるんだ。ということで、鉛検査キットを入手して測定してみようと思う。